大倉山の住宅

丘の上に立つ住宅である。敷地は不整形で、南北に2つの接道面を持つ。
駅へのアクセスは北側に面する道路、車は南側の道路よりアクセスすることから、正面性のない土地に感じた。また、東南の2方向は低層集合住宅の桜並木と緑道に面し、周囲に対しては程よく距離感が確保されている。
2本のスチール柱によって支えられた、まわり込むような1階の軒下空間は2面の道路の延長とみなし、建物内へゆるやかに導かれる。すり鉢状の玄関の奥には開口部のない静かなホールがあり、そこから各空間は放射状に広がってゆく。

 

Design
 2008.05-2009.08
Construction period
 2009.09-2010.03

 敷地面積:148.63u
 建築面積:76.67u
 構造  :木造
 階数  :地上2階
 写真  :Koichi Torimura

Publications
 2014.09 建築知識